JSOLは、Web-EDIとファイル交換型の両方に対応し、取引先ごとに異なる方式を一元管理できる統合型EDIを提供しています。操作画面や帳票、CSV形式などを実務に合わせて調整できるセミオーダーにも対応しており、取引先や業務要件ごとの差分を吸収できる柔軟性を備えています。
主な対象となるのは、取引先数や個別仕様が多く、標準的なクラウドEDIでは既存業務に合わせにくい中堅・大企業です。公開されている製品情報では、従業員250名以上・売上100億円以上が対象規模の目安とされています。
本記事では、JSOLのEDIサービスの特徴や対応範囲、SaaS+BPO型の仕組み、導入後の運用イメージ、導入事例を解説します。
JSOLのEDIサービスはこんな企業におすすめ
こんな企業にはおすすめしません
※対象規模は公開されている製品情報上の目安です。実際の適合性は、従業員数や売上規模だけでなく、取引先数、データ量、個別仕様、運用委託の範囲によって異なります。
EDIサービスは、提供形態やカスタマイズ性、運用支援の範囲によって向いている企業が異なります。当ページ紹介のサービスが自社の要件に合わない場合は、ほかのサービスも比較・検討してみてください。
JSOLのEDIサービスは、クラウド上のEDIシステムを利用する「SaaS」と、導入後に発生する運用業務を外部へ委託する「BPO」を組み合わせたサービスです。
システム基盤をクラウド化するだけでなく、通信エラーへの対応や取引先との接続設定など、人が行う運用業務も委託できる点が特徴です。
| 構成 | JSOLが提供する内容 | 導入企業のメリット |
|---|---|---|
| SaaS | クラウド上のEDI基盤、サーバーやネットワーク機器の保守・更新 | 自社でEDI用の設備を保有・更新する負担を抑えられる |
| セミオーダー | データ変換、帳票、CSVレイアウト、操作画面などの個別調整 | 既存の基幹システムや現場業務を大きく変えずに移行しやすい |
| BPO | 監視、通信エラー対応、取引先との接続設定・テストなど | 専門知識が必要な運用を外部へ任せ、属人化を防ぎやすい |
一般的なSaaSでは、EDIシステムをクラウドで利用できても、通信状況の確認、エラー発生時の取引先への連絡、接続設定などは導入企業が行う場合があります。
JSOLでは、契約した支援範囲に応じて、こうした導入後の運用も専門チームへ委託できます。情報システム部門は、EDIの監視や復旧対応に追われにくくなり、基幹システムの企画やDXなど、より付加価値の高い業務に人員を振り向けやすくなります。
※委託できる業務や対応時間は契約内容によって異なります。見積もり時に自社とJSOLの役割分担をご確認ください。
JSOLの特徴は、クラウドEDIの利用しやすさに、セミオーダーによるカスタマイズ性とBPOによる運用支援を組み合わせていることです。
| 比較項目 | 一般的な標準型クラウドEDI | JSOL |
|---|---|---|
| 主な対象 | 取引先や個別要件が比較的少ない企業 | 取引先や個別要件が多い中堅・大企業 |
| 設計の考え方 | サービスの標準仕様に業務を合わせる | 既存業務にEDIを合わせるセミオーダー型 |
| 個別調整 | 標準機能が中心 | 帳票、CSV、画面、データ変換などを調整可能 |
| 導入後の運用 | 導入企業が担当する範囲が比較的多い | 監視やエラー対応、接続支援を委託可能 |
| 取引先追加 | 導入企業が設定・調整する場合がある | 要件整理、通信設定、接続テストなどを支援 |
| 向いている企業 | 標準仕様で早く利用したい企業 | 個別仕様を吸収しながら運用も任せたい企業 |
「既存業務に合わせた調整は必要だが、システムや運用をすべて自社で抱えたくない」という企業に向いています。
取引先の規模やIT環境に合わせて、ファイル交換型とWeb-EDIの両方の接続環境を用意しなければならない場合、これらを個別に構築・運用すると、マスタ管理や業務フローが二重化するだけでなく、基幹システムとの連携も複雑化します。
JSOLは、取引先の方式を問わず対応できる統合型EDIを提供。取引先ごとに適した方式で接続しながら、自社の基幹システムとの連携インターフェースを一本化できます。
これにより、日々の運用工数を削減できるほか、将来的な方式変更や新規接続が発生した場合も、既存のEDI基盤を活用することで、システム追加や基幹システム側の改修範囲を抑えられます。長期的な改修コストや運用リスクを抑えたEDI基盤を構築しやすいことがメリットです。
※追加開発の要否は、接続先の仕様や既存システムの構成によって異なります。
一般的なSaaS型EDIでは、決まった仕様に合わせて現場が業務フローを変更せざるを得ないケースが少なくありません。
JSOLは、取引先の業務フローを変えずに済むよう、帳票やCSVレイアウト、操作画面を既存業務に合わせて調整できるセミオーダー設計に対応。取引先の運用変更を可能な限り抑え、スムーズな移行を実現します。
取引先ごとに異なる電文レイアウトを自社の統一レイアウトへ変換したり、既存の帳票や操作方法を引き継いだりできるため、現場教育や取引先への再案内にかかる負担も抑えやすくなります。
EDIに精通した専門チームによる、取引先との技術要件整理や接続検証、導入後のフォローアップまでを含めた伴走支援を提供しています。
EDIの刷新や新規導入は、取引先ごとの仕様確認や接続テストが大きな負荷となりやすく、調整工数が導入スケジュールを圧迫する要因になります。これらの調整業務をJSOLが代行・サポートすることで、稼働後トラブルの発生リスクを下げ、計画的なシステム移行を支援します。
導入後も、契約した支援範囲に応じて、取引先との通信設定、接続テスト、通信エラーや0件受信の確認、取引先への連絡、データ送受信のリトライなどを依頼できます。
新しい取引先を追加する際には、要件整理や取引先との打ち合わせへの同席も相談できるため、自社の情報システム部門だけで技術的な調整を抱え込まずに済みます。
EDI導入で壁になりやすいのが、自社の販売管理・在庫管理といった基幹システム(ERP)との接続です。
JSOLは、SAPをはじめとする各種ERPとの連携実績を持っています。EDI側でデータ変換や個別要件を吸収する「ショックアブゾーバー」の役割を果たすことで、高額になりがちな基幹システム側の改修範囲やコストを抑えやすくなります。
また、金融業界に強いNTTデータグループのノウハウを活かし、受発注データだけでなく、ファームバンキング(FB)や入金消込といった決済領域のデータ連携(金融EDI)までワンストップで対応できる点も特徴です。
| サービス名 | JSOL-EDIサービス・JSOL Web-EDI・EDI導入支援サービス |
|---|---|
| 主な対象企業 | 中堅・大企業。公開製品情報上の目安は従業員250名以上・売上100億円以上 |
| 提供形態 | クラウドを基盤としたSaaS+BPO型サービス |
| Web-EDIの有無 | 〇 |
| 対応プロトコル | 全銀TCP/IP、HULFT、FTP、SFTP、ebMS、JX、AS2、BACREX、API、メールなど |
| カスタマイズ | 帳票、CSVレイアウト、操作画面、データ変換などに対応 |
| 24時間365日サポート | 24時間365日のシステム監視に対応。障害対応やヘルプデスクなどの範囲・対応時間は契約内容による |
| 運用代行・サポートの有無 | 〇。通信エラー対応、取引先への連絡、リトライ、通信設定、接続テストなど |
| API対応の明記 | 〇 |
| 費用 | 公式HPに記載なし。接続先数、データ量、カスタマイズ内容、BPOの委託範囲などに応じた個別見積もり |
※JSOLのEDIサービスは、各社の既存システムや取引先の仕様に合わせた「セミオーダー方式」を採用しているため、一律のパッケージ料金は公開されていません。自社の要件に合わせた導入コストや構成については、都度お見積もりでの案内となります。
JSOLの導入後は、システムの監視やエラー対応をすべて自社で抱えるのではなく、契約内容に応じてJSOLと役割を分担して運用できます。
| 発生する業務 | JSOLの主な支援 | 導入企業が行うこと |
|---|---|---|
| 日常のデータ送受信 | EDI基盤の運用・監視 | 必要に応じて処理状況や業務データを確認 |
| 通信エラー・0件受信 | 原因確認、取引先への連絡、リトライ対応 | 業務上の判断が必要な場合に対応 |
| 新しい取引先の追加 | 要件整理、通信設定、接続テスト | 取引条件や社内要件を提示 |
| 取引先の仕様変更 | 通信方法やデータ変換方法の調整 | 変更内容と業務への影響を確認 |
| 個別要件の追加 | フォーマット変換、帳票、画面などを調整 | 必要な業務要件を整理 |
| インフラの保守・更新 | サーバーやネットワーク機器の保守・更新 | 原則としてEDI設備の管理は不要 |
例えば、夜間に通信エラーが発生した場合、自社担当者が常に監視して取引先へ連絡するのではなく、契約した運用範囲に応じてJSOLが確認やリトライを行います。
また、新規取引先を追加する際も、通信設定や接続テストを依頼できるため、自社の情報システム部門だけで技術的な調整を抱え込まずに済みます。
ここでは、「複雑化したEDIを既存業務への影響を抑えて刷新した事例」と「EDI運用をBPOへ移行して属人化を解消した事例」を紹介します。自社の課題に近い事例を確認することで、導入後の効果をイメージしやすくなります。
大手取引先とのファイル交換型EDIと、Web-EDIが混在するだけでなく、長年にわたる機能拡張により、オリジナルの工夫や独自開発の機能が混在。システム老朽化により刷新が急務となる中、数千社に及ぶ取引先に影響を与えず、これら多様な独自要件をいかに新システムへ継承するかが大きな課題となっていました。
旧システムで運用していた複雑な仕様をセミオーダーで再現し、従来の操作性を維持したままEDIを刷新しました。さらに、取引先との接続テストや日程調整をJSOLが代行・支援したことで、社内リソースを圧迫することなく、移行を完了。
その結果、取引先への負担を抑えたスムーズな移行を実現するとともに、システム刷新によって帳票出力時間が20分から5分へ短縮※されるなど、業務効率の改善につながりました。
【株式会社ドウシシャ IT・ロジスティクス統括部
IT企画サービス部 担当者】
数十年にわたるシステムの継ぎ足しにより、EDIの処理内容や運用ルールがブラックボックス化していました。特定の担当者しか対応できない属人化が生じており、担当者不在時の対応も課題となっていました。
さらに、夜間や休日を含めた24時間体制の監視・トラブル対応を自社のIT部門が担っており、負担が大きく、本来注力すべき戦略的業務にリソースを割きにくい状況が続いていました。
JSOLのEDIサービスとBPOを導入したことで、24時間365日の運用監視や障害対応をJSOLが担う体制へ移行しました。これにより、課題であった運用の属人化が解消され、チーム全体の業務負荷も軽減されています。
運用を専門チームに任せることで、法改正やインフラ環境の変化を見据えた対応にも取り組みやすくなり、より付加価値の高いIT施策に集中できる基盤を整えることができました。
【象印マホービン株式会社 経営企画部
システムグループ 担当者】
A. JSOLは、全銀手順などのレガシー手順から、API・ebMSなどの比較的新しいプロトコルまで幅広く対応しています。既存システムの仕様に応じて、EDI側でデータ変換を行い、連携できる場合があります。
ただし、既存システムの仕様やデータ形式によっては、変換設定や個別開発が必要です。連携の可否や改修範囲は、現行システムの仕様を提示したうえで確認しましょう。
A. 取引先数、接続方式、個別要件などによって異なります。JSOLでは、取引先への案内、仕様確認、接続テスト、日程調整などを専門チームが代行・サポートします。
自社だけで移行を進める場合と比べて担当者の負担を軽減できますが、正確な移行期間は、接続先数や移行方法を整理したうえで個別に確認する必要があります。
A. 24時間365日のシステム監視や障害対応に加え、契約内容に応じて、通信エラーや0件受信時の確認、取引先への連絡、データ送受信のリトライ、通信設定、接続テスト、ヘルプデスク業務などをBPOとして委託できます。
すべての業務が一律に含まれるわけではないため、どこまでをJSOLへ委託し、どこからを自社で対応するか、契約前に役割分担を確認することが重要です。
JSOLのEDIサービスは、単なるデータ交換システムの枠を超え、自社の基幹システム(ERP)と多数の取引先との間に立ち、さまざまな差異を吸収する「ショックアブゾーバー(緩衝材)」として機能します。
Web-EDIとファイル交換型の統合管理や、帳票・操作画面のセミオーダー対応により、取引先にも現場にも業務変更の負担を抑えながら、スムーズな移行を図ることができます。
さらに、SAPなど各種ERPとの連携ノウハウと、24時間365日の監視や運用代行を組み合わせることで、基幹システム側の改修範囲を抑えつつ、情報システム部門を属人化した運用業務から解放する支援を提供しています。
特に、次のような企業にとって有力な選択肢です。
一方、取引先が少なく、標準機能のWeb-EDIを短期間で利用したい場合は、よりシンプルなクラウドEDIも比較対象になります。
JSOLを検討する際は、接続先数、データ量、現在の通信手順、維持したい帳票や業務フロー、委託したい運用業務を整理したうえで、見積もりと提案を依頼しましょう。
EDIはサービスの選定を誤ると、要件ミスマッチによる接続トラブルや、基幹システムの予期せぬ改修・追加開発を招く可能性があります。
しかし、個別要件が複雑に絡むEDIにおいて、自社に合うサービスを見極めるのは容易ではありません。
当メディアでは、各社のEDI導入実績と事例を調査し、特にニーズの高い「現場の個別仕様の吸収」「閉域網や専用ネットワークへの対応」「手軽な導入」の目的別におすすめの3社を厳選して紹介しています。自社要件に適したEDIサービスの比較検討にご活用ください。
| 会社名 | 株式会社JSOL |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区九段南1-6-5 九段会館テラス(東京本社) 大阪市西区土佐堀2-2-4 土佐堀ダイビル(大阪本社) |
| 電話番号 | 03-6261-7610 |
| 公式サイトURL | https://promotion.jsol.co.jp/edi/ |
EDIサービスは取引先と使うシステムのため、費用や機能だけでなく「取引先の状況」に合わせた選定が不可欠です。
取引先ごとに仕様や通信手順が異なり個別対応が必要な企業は【個別カスタマイズ型】、金融連携や厳格なセキュリティ要件・閉域網での運用が必要な企業は【専用ネットワーク対応型】、自社仕様のWeb画面を取引先にも使ってもらうことが可能な場合は【自社主導・簡易Web型】がおすすめです。
【生活用品商社】百貨店・量販店ごとの複雑な個別ルールをすべて吸収し、ファイル交換型と3つのWeb-EDIを統合。高難易度の移行をトラブルなく完遂。
【エネルギー・プラント関連】高セキュリティな専用ネットワーク(閉域網)を活用し、受発注と金融決済の通信を統合。堅牢な通信基盤により安全で安定した取引運用を実現。
【食品メーカー・卸】電話・FAX依存の注文をWeb-EDIへ集約し、複数の飲食店からの受注を一元管理。手作業による入力負荷をなくし、正確で効率的な業務へ刷新。