仕入先との受発注や出荷案内のやり取りのデジタル化では、取引先ごとの個別対応を正確に見積もる必要があります。ファイネットは、酒類・加工食品業界向けに標準化されたVANサービスを提供しています。本記事では、ファイネットのEDIサービスの特徴や対応範囲、導入事例を解説します。
【ファイネットのEDIサービスはこんな企業におすすめ】
【こんな企業にはおすすめしません】
ファイネットの「商品流通VAN EDIサービス」は、メーカーと卸の間でやり取りされる受発注、出荷案内、販売実績、販売促進金、事前出荷情報(ASN)などをデータ化できるサービスです。電話やFAX、紙帳票で行っていたやり取りを電子化することで、入力業務や照合作業の負担を抑えやすくなります。業界標準フォーマットに準拠しているため、複数の取引先があっても統一的に運用しやすいシステムです。個別仕様の調整が増えやすい受発注業務でも、共通ルールで進めやすいです。
接続方法はHost接続とWebEDIの2種類から選べます。VAN側でフォーマット変換や手順変換を行うので、相手企業の接続方法を気にせず自社に合った方法でデータ交換できます。WebEDIでは、受注受信、発注送信、出荷案内送受信、販売実績データ送信、販売促進金データ送受信、送受信状況照会などの機能も確認できます。導入時やシステム変更時の手続き、通信テスト、操作方法についてはヘルプデスクが365日対応していて、運用面の心配もありません。
システムと会員企業のデータは、堅牢な耐震建築と二重化された電源設備を備えたデータセンターで管理されています。24時間365日の有人監視や入退室管理といったセキュリティ対策が施されているほか、大規模災害発生時でも緊急避難システム(DRサイト)によってサービスの利用を継続できる体制が整備されており、事業継続計画(BCP)の観点でも評価しやすい基盤です。
| サービス名 | 商品流通VAN EDIサービス |
|---|---|
| 提供形態 | VANサービス |
| Web-EDIの有無 | 〇 |
| 対応プロトコル | Host接続、WebEDI |
| 24時間365日サポート | ヘルプデスク365日対応あり |
| 運用代行・サポートの有無 | 〇 |
| API対応の明記 | 公式HPに記載なし |
| 費用 | 公式HPに記載なし (※要件に合わせた個別提案・セミオーダー方式のため、柔軟な構成が可能です) |
オリオンビールでは、月間1万件を超える受注の多くをFAXや電話で受け付けていました。基幹システムへの手入力に加え、受注返信の送信(リファックス)、不明点の電話確認などによるアナログな対応が続き、業務負荷が増大していました。販路と商品の拡大に伴い作業負担がさらに増したため、受注業務の効率化が求められていました。
EDIの導入によって毎日行っていた手入力作業が自動化され、オペレーション部門の業務効率が向上しました。かつては複数名体制で1日がかりだった受注入力が、導入後は1〜2名で対応可能な体制へ移行しています。3年間で90%のEDI化という普及率を達成し、社内の業務プロセスや運用ルールも改善できています。
従来、卸各社は個別に仕入先へEDI化を働きかけていましたが、1社単独の依頼では費用対効果の観点から合意に至らないケースもあり、個別アプローチに限界を感じていました。仕入先側にとっても、各社から異なるタイミングで依頼が来るため、対応が難しい状況にありました。出荷案内データを受け取れないことによる手作業での照合や、FAX発注による通信費負担が共通の課題となっていました。
卸7社が希望を集約し、2社以上の重複があった1,528社を重点対象として選定して、合同説明会を開催するなど、業界を挙げた働きかけを実施しました。結果として、加入済み企業への協力依頼に対し275社から回答を得たほか、オンライン説明会には473社・1,075名が参加しています。個社対応では困難だったEDI普及を、業界全体で進めた事例です。
A. はい、導入可能です。ファイネットのEDIサービス側に通信手順、フォーマット、文字コードの変換機能が備わっているため、取引先のシステム環境を気にせず自社に合わせた形式でデータ送受信を行えます。
A. はい、対応可能です。送信側から受け取ったデータを帳票イメージに変換し、受信側へFAXとして配信する「FAX変換サービス」が提供されているため、一部のFAX運用を残したまま社内のデータ化を進めることができます。
A. 堅牢な耐震設計と電源の二重化対策を施したデータセンターで管理していることに加え、緊急避難システム(DRサイト)が用意されているため、万が一の災害時でもサービスの利用継続が可能な体制となっています。
ファイネットは、酒類・加工食品業界で取引先が多く、受発注や出荷案内の標準化を進めたい企業に向いています。業界標準フォーマットやWebEDI、運用サポートが公開されているため、FAXや電話中心の運用を段階的に見直したい企業でも比較しやすいサービスです。
EDIはサービスの選定を誤ると、要件ミスマッチによる接続トラブルや、基幹システムの予期せぬ改修・追加開発を招く可能性があります。
しかし、個別要件が複雑に絡むEDIにおいて、自社に合うサービスを見極めるのは容易ではありません。
当メディアでは、各社のEDI導入実績と事例を調査し、特にニーズの高い「現場の個別仕様の吸収」「業界ルールの遵守」「手軽な導入」の目的別におすすめの3社を厳選して紹介しています。自社要件に適したEDIサービスの比較検討にご活用ください。
| 会社名 | 株式会社ファイネット |
|---|---|
| 所在地 | 〒103-0027 東京都中央区日本橋三丁目9番1号 日本橋三丁目スクエア6階 |
| 電話番号 | 03-5204-2600 |
| 公式サイトURL | https://www.finet.co.jp/ |
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