NTTデータは、企業間で発生する受発注などの商取引データを、ネットワーク経由で安全かつ確実にやりとりするためのEDIを提供しています。医薬品や貿易など、さまざまな業界の商習慣に合わせたサービスを幅広く展開しているのが特徴です。
本記事では、NTTデータのEDIサービスについて、特徴や対応領域、導入事例の観点から整理します。
【NTTデータのEDIサービスはこんな企業におすすめ】
【こんな企業にはおすすめしません】
企業間でデータを連携するEDIでは、通信の信頼性や運用の安定性が業務品質に直結します。NTTデータは、商取引データを安全・確実に交換するための通信基盤やEDI運用の知見を蓄積してきました。
その結果、業務の省力化や処理の迅速化につなげやすい環境が整っており、業界特有のデータ連携を支える複数のサービスを組み合わせて検討できる点が特徴です。
NTTデータでは、業界特有のEDI基盤に加え、金融機関取引などにも利用される高セキュリティな閉域ネットワークサービス「Connecure(コネキュア)」を提供しています。インターネットなどの外部ネットワークから隔離された環境でデータを安全かつ高速に送受信できるため、情報漏えいやサイバー攻撃のリスクを低減することが可能です。「AnserDATAPORT」などのファイル伝送ソリューションと組み合わせることで、企業間や金融機関とのセキュアなデータ交換基盤を構築でき、厳格なコンプライアンスやセキュリティ基準が求められる企業にとって、通信インフラの安全性を担保する構成要素となります。
医薬品領域では、製薬メーカーと医薬品卸の間で発生する受発注データなどを、安全かつ確実にやりとりする業界基盤として「JD-NETシステム」が利用されています。
医薬品のように生命関連商品のデータを扱う分野では、災害や障害発生時の業務継続が重要な要件となります。JD-NETでは、バックアップセンタの配置などを通じて、信頼性と安全性を重視した運用が前提とされています。
貿易・通関分野では、官民共同利用型の通関情報処理システムであるNACCSと企業システムを効率的に接続するゲートウェイとして「SimGate」が提供されています。
複数の接続インターフェースを備える点や、輸出入関連業務を実施できるライセンスフリーのクライアントソフトを用意している点など、通関業務の実務要件を踏まえた構成が特徴です。
| サービス名 | JD-NETシステム / SimGate / Connecure など |
|---|---|
| 提供形態 | 業界VAN(データ交換システム)、ソフトウェア、ネットワークサービス |
| Web-EDIの有無 | 公式HPより要問い合わせ |
| 対応プロトコル | 業界標準の通信手順・伝送フォーマットに準拠(インターネット回線等に対応) |
| 24時間365日サポート | 公式HPより要問い合わせ(※各システムの運用規定やSLAに準ずる) |
| 運用代行・サポートの有無 | 〇(システム保守やヘルプデスク等の提供あり) |
| API対応の明記 | 公式HPより要問い合わせ(SimGate等のシステム間インターフェース連携機能あり) |
| 費用 | 要見積もり(自社の業界要件やシステム環境に合わせた個別提案・セミオーダー方式のため) |
全世界で共通のグローバルシステムを利用し、各国独自のローカルシステムは極力持たない方針により、サービス品質の一貫性を維持していました。
一方、日本の国際物流業務ではNACCS対応が実務上の前提となっており、当時はNACCSとのシステム連携を行っていなかったため、グローバルシステムに入力したデータを改めてNACCSへ入力する必要があり、二重入力による負荷や入力ミスのリスクが課題となっていました。
グローバルシステムへの一度の入力でNACCSへの登録まで完了できる仕組みを構築し、「一度の入力で複数システムへ連携する運用」を構築しました。
その結果、バックヤード業務の省力化とデータ品質の維持を両立でき、特に混載貨物に関わる中核業務において連携が進みました。月平均の取り扱い規模を踏まえると、入力作業だけでも業務時間の省力化につながる状況となっています。
【DHL グローバル フォワーディング ジャパン
パフォーマンスマネジメント部 担当者】
専門工事会社との調達業務を効率化するため、1998年から電子調達・購買システムを運用していました。しかし当時は建設業法の制約により、工事契約書を紙で保存する必要があり、契約書のみ紙に出力して収入印紙を貼付し、郵送または手渡しで対応せざるを得ない運用でした。
電子調達による効率化が進んだ一方で、契約という重要工程が紙運用に戻ることで、間接コストが発生し続ける構造となっていました。
法改正により電子契約が認められたことを受け、電子署名を用いた契約の仕組みを整備し、電子署名契約システムを稼働させました。
工事業者が書類提出のたびに出向く必要がなくなり、修正時の往復も抑制できるようになったことで、専門工事業者側の負担軽減が進み、その結果として施工コストの縮減にもつながっています。
【大成建設 建築本部 調達部 担当者】
A. はい、対応しています。NTTデータではNACCSの更改に合わせて新バージョンを提供しており、第7次NACCSへの対応版も提供されています。バージョン更新時も業務継続を妨げることなく、最新の環境で利用できます。
A. はい、可能です。「SimGate」は社内システムと接続するためのインターフェースを複数備えており、SMTP双方向通信などを利用して自社システムとNACCS間のデータを連携できます。これにより、データの二重入力を防ぎ、作業効率を向上させることが可能です。
A. 導入するサービス(JD-NET、SimGate、Connecureなど)や、自社のネットワーク構成、接続する端末数・ライセンスの利用形態によって料金が異なります。お客様の業務要件に合わせたシステム構築やインフラ提供を行う個別提案方式となっているため、詳細な費用についてはNTTデータの公式HPよりお問い合わせください。
「二重入力の手間を減らしたい」「紙の工事契約書を電子契約へ移行したい」といった業務上の要望に対し、業界特性を踏まえた形で対応できる点が特徴です。
「安全・着実なデータ交換」という基盤価値を軸に、医薬品、貿易・通関、建設といった領域ごとの固有要件に沿ってEDI関連サービスを組み合わせやすい点が、NTTデータの位置づけといえるでしょう。
EDIはサービスの選定を誤ると、要件ミスマッチによる接続トラブルや、基幹システムの予期せぬ改修・追加開発を招く可能性があります。
しかし、個別要件が複雑に絡むEDIにおいて、自社に合うサービスを見極めるのは容易ではありません。
当メディアでは、各社のEDI導入実績と事例を調査し、特にニーズの高い「現場の個別仕様の吸収」「業界ルールの遵守」「手軽な導入」の目的別におすすめの3社を厳選して紹介しています。自社要件に適したEDIサービスの比較検討にご活用ください。
| 会社名 | 株式会社NTTデータ |
|---|---|
| 所在地 | 東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル |
| 電話番号 | 03-5546-8202 |
| 公式サイトURL | https://www.nttdata.com/jp/ja/ |
【生活用品商社】百貨店・量販店ごとの複雑な個別ルールをすべて吸収し、ファイル交換型と3つのWeb-EDIを統合。高難易度の移行をトラブルなく完遂。
【自動車部品メーカー】SAP本体への作り込みを少なく抑え、業界特有の通信手順や閉域網への接続をEDI側ですべて吸収。変化に強く、長期的に安定する連携基盤を確立。
【食品メーカー・卸】電話・FAX依存の注文をWeb-EDIへ集約し、複数の飲食店からの受注を一元管理。手作業による入力負荷をなくし、正確で効率的な業務へ刷新。