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EDI導入費用・月額コストの仕組みと相場感

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EDIサービスは要件によって費用が大きく変動するため、適正価格を見極めるのは簡単ではありません。

当メディアでは、独自調査による提供形態ごとの費用目安ご紹介。一律の相場が存在しないEDIの費用変動要因や内訳を解説しますので、判断材料の一つとして参考にしてください。

EDIサービスの費用相場

EDIサービス(43社)の公式HPを調査しましたが、初期費用・月額費用のいずれかを公開していたEDIサービスは8製品だけでした。

費用を公開している会社自体が少なく、基本的には要件に基づいた見積もりが必要になるため、業界全体における相場はありません。

当メディアでは「EDIサービス」のGoogle検索結果(100位圏内)に表示された43社を対象に調査を実施。参考として、そのうち、費用(初期・月額)を公開している8社のデータをもとに、提供形態ごとの目安を算出しました。(2025年11月14日時点/独自調査)

クラウド型

小規模向け(セルフ要素多め) 初期費用:0円~18万円
月額費用:6万円~6.5万円
中規模向け(一般的な業務利用) 初期費用:18万円~50万円
月額費用:11.5万円~12万円
大規模向け(独自要件多め) 初期費用:500万円以上
月額費用:18万円~20万円以上

費用は「設定をどこまで自社で行うか」「カスタマイズするか」で大きく変動します。サポート無しのスモールスタートなら初期費用0円で導入できるケースも珍しくありませんが、構築支援があれば中価格帯となり、フルカスタマイズを行う大規模なものは高価格帯に分類されます。

※大規模向けの高額なクラウド型は、実質的に専用環境を構築する場合や、SaaS+BPO型EDI(運用委託)で解説するBPO(運用委託)を含むケースが多いため、単純なツール利用料とは異なります。

オンプレミス型の費用相場

小規模向け(PCインストール型) 初期費用:0円~
月額費用:PC1台あたり2,200円
中~大規模向け(サーバー構築型) 初期費用:ソフトウェア代 90万円~
(+サーバー機器代)
月額費用:保守サポート費 1.2万円~2万円

PCインストール型は月額制ですが、実態はPCソフトであるため電源が切れると通信が止まり大量データや深夜受信には向きません。

サーバー構築型は、自社環境に設置する本格的な製品です。ソフト代以外にハードウェア代や構築作業費などを含めると、総初期コストは150万円から200万円以上になる可能性があります。

導入費用と月額費用の違い

EDIのコストは大きく「最初に一度だけかかる費用」と「毎月発生する費用」に分かれます。

導入費用(イニシャルコスト)

システムを利用開始できる状態にするための、構築・設定費用です。パッケージソフトウェアの購入費や、自社環境に合わせる開発費などが該当します。

内訳としては、現行業務とのギャップ分析やデータ変換ルールの策定を行う「要件定義・設計費」、ソフトウェアのインストールや通信設定など導入準備を進める「環境構築・設定費」、取引先とのデータ送受信テストに伴う調整・サポートを行う「接続テスト支援費」などが含まれます。

月額費用(ランニングコスト)

導入後に継続して発生する、システムの利用・運用にかかる継続費用です。サーバー利用料やサポート費などが該当します。

主な内訳は、クラウドサービスにおけるアカウント数やデータ容量に応じた定額・従量課金の「システム利用料」、障害対応やQ&A対応、サーバー監視などを含む「運用・保守費」。さらにインターネット回線とは別にISDN等の代替網など専用回線を利用する場合に発生する「通信回線費」などです。

会社によって
見積もりが大きく異なる理由

提供形態の違い

自社でサーバーを持つオンプレミス型は、ハードウェア調達や構築作業が必要なため初期費用が高額になりがちです。クラウド型(SaaS)であれば設備投資が不要なので初期費用を大幅に抑えられます。

運用範囲の違い

ツールだけを借りて自社で運用する場合は、比較的安価に抑えることが可能です。一方で、取引先への電話対応やエラー修正といった業務までベンダーに任せる場合は、人件費分のコストが上乗せされるため費用が高くなります。

取引先数・データ量の違い

接続する取引先の数が増えたり、処理する伝票枚数が多くなったりすると、システムへの負荷や管理工数が増加します。

それに伴い、ライセンス料や従量課金などのコストも高くなっていくのが一般的です。

費用対効果を見極めて
次のステップへ

EDIの費用は金額だけでなく、「業務をどこまで任せるか」で判断することが重要です。社内にIT担当がいるなら安価な「クラウド型」でコストを抑え、不在なら高額でも「運用委託型」を選んで人件費削減やリスク回避を図るのが賢明です。

方針が決まれば次は選定です。不適切なツールは手戻りや再開発を招くため、「コスト」と「安心」のバランスを考慮し、導入目的を軸に各社を比較して慎重に進めましょう。

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【当メディア厳選】
導入目的から絞り込む
EDIサービス3選

EDIの基礎をおさえたら、次は自社の要件を叶えるサービス選びです。しかし、数あるEDIサービスの中から、自社の目的に適ったものを選定するのは、簡単ではありません。

当メディアでは、各社が提供するEDIサービスの特徴や仕様、事例を調査
多くの企業が重視する目的別に、おすすめしたいEDIサービス3社を厳選して紹介しています。具体的なサービスの比較の第一歩としてご活用ください。

導入の目的別 おすすめのEDIサービス3選比較
統合型EDI×セミオーダー対応 JSOL
JSOL
引用元:JSOL公式HP
https://promotion.jsol.co.jp/edi/
  • ファイル交換型・Web-EDI・APIに対応した統合環境を提供。接続方式を選択できるだけでなく、取引先ごとに方式が混在しても管理を一本化し、運用負荷を大幅に軽減できる。
  • 現場の業務フローを極力変えないセミオーダー構築が可能。取引先用の画面や、使用している注文書に合わせた帳票・CSVレイアウトに柔軟に対応し、運用変更を回避できる。
  • 専門チームが伴走し、要件整理から移行・運用までを支援。取引先との調整不足による導入失敗を防ぎ、担当者の負担を抑えられる。
EDI導入実例

【生活用品商社】百貨店・量販店ごとの複雑な個別ルールをすべて吸収し、ファイル交換型と3つのWeb-EDIを統合。高難易度の移行をトラブルなく完遂。

業界特化EDI×専用ネットワーク NTTインテグレーション
NTTインテグレーション
引用元:NTTインテグレーション公式HP
https://www.niandc.co.jp/
  • 自動車業界などで求められる接続ルールやセキュリティ要件に対応。最初から業界標準に沿って設計・導入するため、途中の手戻りを防げる。
  • 各メーカーからのデータを統一フォーマットに変換・集約。取引先の追加や仕様変更時も、追加開発や再調整に追われにくい。
  • ERPへの影響を低減したファイル連携が可能。EDI側で処理を完結できるため、ERP本体を軽く保ち、将来的な負荷となりにくい。
EDI導入実例

【自動車部品メーカー】SAP本体への作り込みを少なく抑え、業界特有の通信手順や閉域網への接続をEDI側ですべて吸収。変化に強く、長期的に安定する連携基盤を確立。

WEB-EDI×パッケージ infomart
infomart
引用元:infomart公式HP
https://www.infomart.co.jp/asp/index.asp
  • 受発注に特化したパッケージプラットフォームのため、導入しやすく、飲食店・店舗などの取引先にも受け入れてもらいやすい。
  • 決められた仕様・操作ルールに則り受発注をすることで、取引先ごとの例外対応が排除され、運用が複雑にならない。
  • シンプルな操作性に加え、プラットフォームのサポート体制が利用でき、取引先の利用拡大と定着が進めやすい。
EDI導入実例

【食品メーカー・卸】電話・FAX依存の注文をWeb-EDIへ集約し、複数の飲食店からの受注を一元管理。手作業による入力負荷をなくし、正確で効率的な業務へ刷新。