取引先とのEDIを見直すときは、通信の安定性だけでなく、ERPとのつなぎやすさや運用負荷まで含めて見ておく必要があります。OpenText(オープンテキスト)は、B2B Integrationシリーズを通じて、企業間取引の自動化やサプライチェーン連携を支えるサービスを提供しています。本記事では、OpenTextのEDIサービスの特徴や対応範囲、導入事例を解説します。
【OpenTextのEDIサービスはこんな企業におすすめ】
【こんな企業にはおすすめしません】
OpenTextの「B2B Integrationシリーズ」は、企業間取引の自動化とサプライチェーンの連携を支える包括的なソリューションです。EDIやAS2、API、FTPなどの多様な通信方法で、取引先やERP、CRMと柔軟に接続できます。NetSuiteやDynamics 365、SAP S/4HANA、IBM iといった主要な基幹システムとの連携実績も豊富です。既存の資産を有効活用しながら、強固なEDI基盤を構築したい企業にとって、汎用性の高い選択肢の一つとなります。
単なるファイル送受信の枠を超え、データ授受から文書変換、内部システムへの取り込みまでを一つのパッケージで管理できます。フルアウトソーシング型のマネージドサービスと、自社運用を支援するセルフサービス型ツールを組み合わせられるため、社内リソースや運用体制に合わせた導入形態を選択可能です。
「B2B Integration Enterprise」では、エンタープライズ級のEDI機能にマネージドサービスを融合させ、業務プロセスの複雑さを解消します。リアルタイムでの取引可視化機能には、異常を検知するアラート機能も備わっています。トラブルの早期発見と迅速な対応を重視する現場において、運用の安定性を高めるための有効な機能となります。日々の煩雑な伝送管理の負担を軽減し、より戦略的な業務へ注力できる環境づくりを支援します。
グローバルな取引先との接続やERP統合機能は、サプライチェーン管理と業務効率の最適化に寄与します。取引量の増大や拠点の海外展開といったビジネスの変化に合わせ、接続基盤を段階的に拡張できる柔軟性も備えています。将来的なスケールアップにも対応でき、長期的な運用プラットフォームを求める企業にふさわしいサービス群です。
国内の業界標準への対応として、電子情報技術産業協会(JEITA)のWeb-EDIガイドラインに準拠した調達標準業務パッケージ「Trading Grid Supplier Hub for JEITA (ECALGA)」などを提供しています。さらに、多言語・多通貨に対応したプラットフォームを通じて、世界中の取引先とのデータ連携を支援します。運用面では、24時間365日体制のグローバルサポートが提供されており、海外拠点とのシステム連携や夜間のトラブル対応など、自社だけではカバーしきれない運用保守体制を強化したい企業にとって心強い機能が備わっています。
| サービス名 | OpenText™ B2B Integration Enterprise・OpenText™ Trading Grid™ など |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド・マネージドサービス |
| Web-EDIの有無 | 〇 |
| 対応プロトコル | EDI、AS2、API、FTPなど |
| 24時間365日サポート | 〇 |
| 運用代行・サポートの有無 | 〇 |
| API対応の明記 | 〇 |
| 費用 | 要見積もり(自社の要件や接続規模に合わせた個別提案・セミオーダー方式のため) |
イタリアとスペインを拠点にテクノロジー卸売事業を展開するEsprinetは、600以上のブランドを扱い、4万社を超える販売パートナーへ製品を供給しています。取扱点数の増大に伴い、新規取引先の追加やデータマッピングの変更作業が頻発していました。ビジネスのスピードを落とさないためにも、個別の取引先要件へ柔軟かつ迅速に追随できる体制の構築が経営課題となっていました。
OpenTextのソリューションを導入したことで、新規パートナーのオンボーディングや既存仕様の変更が必要な際も、効率的に対応できるようになりました。詳細な改善数値は非公開ですが、取引先の増減や複雑な運用変更へ柔軟に適応できる基盤が整ったことは、同社の競争力を支える要因となっています。
世界的な食品メーカーのブラジル法人であるMondelēz Brazilでは、手作業中心の受注入力がボトルネックとなっていました。入力の遅れや転記ミスが多発し、結果として生じる誤受注が返品コストの増大や顧客満足度の低下を招いていました。多数の販売拠点を抱える同社にとって、注文データを正確にデジタル化し、適切な配送先へ自動で繋ぐ仕組みの構築が必要とされていました。
「OpenText Trading Grid」の活用により、PDF形式の注文書を構造化されたEDIデータへ変換し、SAP ERPへシームレスに連携するフローを確立しました。さらに、注文内容を自動検証して最適な配送センターへ振り分けるインテリジェンス機能も導入しました。受注管理の自動化によって人的ミスを減らし、コスト削減につなげています。
A. はい、可能です。OpenTextはSAPのソリューション拡張パートナーであり、SAP S/4HANAをはじめ、NetSuite、Dynamics 365など、主要な基幹システム(ERP)との豊富な連携実績があります。事前定義されたアダプタやAPIを通じて、基幹システムとシームレスに統合できます。
A. はい、対応可能です。中小規模のサプライヤー向けに、Webブラウザを利用して受発注データをやり取りできるWeb-EDIサービスや、FAX・PDFの注文書をデジタルデータに変換するサービスなどが提供されています。取引先のIT環境に合わせた柔軟な接続方式を選択できます。
A. OpenText Trading GridなどのB2Bネットワークでは、多言語および多通貨に対応したプラットフォームが提供されています。また、24時間365日体制でのグローバルサポートも用意されており、時差のある海外拠点や取引先とのデータ連携においても安定した運用監視とトラブル対応を任せることができます。
OpenTextのEDIサービスは、取引先接続だけでなく、ERP連携や運用可視化までまとめて見直したい企業に向く内容です。グローバルな取引先を抱える企業や、通信方式の違いを吸収しながら運用負荷を下げたい企業なら、比較候補に入れやすいでしょう。
EDIはサービスの選定を誤ると、要件ミスマッチによる接続トラブルや、基幹システムの予期せぬ改修・追加開発を招く可能性があります。
しかし、個別要件が複雑に絡むEDIにおいて、自社に合うサービスを見極めるのは容易ではありません。
当メディアでは、各社のEDI導入実績と事例を調査し、特にニーズの高い「現場の個別仕様の吸収」「業界ルールの遵守」「手軽な導入」の目的別におすすめの3社を厳選して紹介しています。自社要件に適したEDIサービスの比較検討にご活用ください。
| 会社名 | オープンテキスト株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館18階 |
| 電話番号 | 03-4560-7700 |
| 公式サイトURL | https://www.opentext.com/jp |
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