取引先との受発注の電子化の際に、取引先への案内のしやすさや、既存システムとのつなぎやすさまで含めて比べないと、導入後に使いづらさが残りかねません。インターコムは、Biwareシリーズを中心に、EDIの構築から運用までを支えるサービスを展開しています。本記事では、インターコムのEDIサービスの特徴や対応範囲、導入事例を解説します。
【Biwareシリーズはこんな企業におすすめ】
【こんな企業にはおすすめしません】
インターコムが展開する「Biwareシリーズ」は、EDIシステムの構築から高度な運用までをトータルに支援するソリューション群です。最新の流通BMSからインターネットEDI、さらにはレガシーEDIまで、広範な通信手順に対応しています。取引先ごとに接続条件が異なる環境下でも、スムーズに比較・導入できます。中核となる「Biware EDI Station 2」は、取引先との通信からデータ変換、自社システムへの取り込みまでをワンパッケージで自動化できます。個別のシステムをつぎはぎで構築する手間を省き、運用の全体像を統合できます。
対応範囲は、JX手順や全銀TCP/IPをはじめ、AS2、ebXML MS 2.0/3.0、SFTP、ZEDIなど多岐にわたります。通信手順ごとに製品の役割が明確に整理されているため、導入前の要件確認も容易です。特定の取引先への個別対応にとどまらず、複雑な通信要件を一括管理したい企業にとって、有力な選択肢となります。
「Biware EDI Station 2」の大きな特徴は、アイコンを配置するだけで処理の流れを視覚的に定義できるジョブフロー作成機能です。プログラミングの専門知識を必要とせず、ドラッグ&ドロップの操作で設定が行えます。フォルダー監視やAPI連携などの豊富なアダプターを組み合わせることで、社内での運用ルール共有が容易になり、業務の属人化解消に寄与します。
受信データの並べ替えや形式変換、後続の基幹連携までをシームレスに自動化できるため、受発注データの処理量が多い現場でも業務の効率化が期待できます。また、製品版と同等の機能を90日間無料で試用できるので導入前にしっかり確認できます。
2024年以降のISDN(INSネット ディジタル通信モード)廃止に伴う「EDI-2024年問題」の対策として、全銀TCP/IP手順(広域IP網)やJX手順といったインターネットEDIへの移行を支援しています。Biwareシリーズでは、最新のインターネットEDIと従来のレガシーEDI(JCA手順や全銀手順など)を同一システム内で並行して運用できるため、取引先の通信環境の移行ペースに合わせながら、業務を止めることなく段階的な切り替えが可能です。
| サービス名 | Biwareシリーズ・Biware EDI Station 2・Biware Cloud |
|---|---|
| 提供形態 | クラウド(SaaS)・オンプレミス |
| Web-EDIの有無 | 〇 |
| 対応プロトコル | JX手順、全銀TCP/IP手順、EDIINT AS2、ebXML MS 2.0、ebXML MS 3.0、SFTP、BACREX、ZEDI など |
| 24時間365日サポート | 公式HPより要問い合わせ |
| 運用代行・サポートの有無 | 〇 |
| API対応の明記 | 〇 |
| 費用 | 要見積もり(自社の取引先数や接続プロトコル、利用環境に合わせた個別提案・セミオーダー方式のため) |
メーカーと卸売の両機能を持つアイリスオーヤマでは、多岐にわたる小売各社との取引に伴う事務作業のIT化が急務でした。JX手順をはじめとする複数のEDIシステムを自社開発して対応していましたが、取引先の増大とともに通信管理の工数は肥大化していました。システム更新にあたっては、多様な通信手順を一つの基盤で統合管理できることや、既存のソフトウェア資産を無駄なく継承できるかどうかが重要な選定基準となっていました。
「Biware EDI Station」の採用により、従来はバラバラだった通信手順ごとのEDI環境を一本化して通信状況を可視化し、管理効率が向上しました。現在では、300社を超える取引先との自動処理を約30種類のワークフローで運用しており、自動バックアップ機能と併せて保守負担を軽減しています。取引先数が多く、運用のシンプル化を追求したい企業にとって、参考になる事例です。
エステーでは、日用品業界VANや小売・卸とのEDIに加え、銀行とのファームバンキング、物流連携まで幅広くシステムを活用しています。社内連携の手順をAS2で統一していたため、同プロトコルへの対応は必須条件でした。さらに、高度なセキュリティ要件を満たしつつ、既存の複雑な運用設定を可能な限りそのまま引き継げることが、業務停止リスクを避けるための重要な要件となっていました。
新たな基盤への切り替え後は、充実したジョブフロー機能とログ管理により、安定したデータ伝送を継続しています。1日あたり100~200件発生する通信を滞りなく処理し、万一のエラー時も管理画面から迅速に再ダウンロード・復旧できる体制を確立しました。手厚いサポート体制を活かすことで、既存設定をほぼ踏襲したまま、短期間で新環境に移行できました。現在の運用フローを大きく変えることなく、基盤の堅牢性を高めたい企業に適したモデルケースです。
A. はい、可能です。「Biware EDI Station 2」などでは、専用の画面上でアイコンをドラッグ&ドロップするだけで、データの受信からフォーマット変換、社内システムへの引き渡しといった一連の処理(ジョブフロー)をノンプログラミングで作成できます。
A. はい、対応しています。JCA手順などのレガシーEDIから、JX手順や全銀TCP/IP手順(広域IP網)、EDIINT AS2といったインターネットEDIへの移行をサポートしており、新旧の通信手順を並行運用しながらスムーズに切り替えることが可能です。
A. はい、可能です。指定したフォルダーを監視して自動処理を開始する「フォルダー監視」や、APIを利用してEDI機能を業務システムに直接組み込む「Web API連携」、コマンド連携など、社内システムとシームレスに連携するための機能が標準で備わっています。
インターコムのBiwareシリーズは、通信手順の幅広さと、ジョブフローによる運用整理のしやすさが比較材料になります。複数の取引先や通信方式をまとめて管理したい企業や、自社システムとの連携まで含めてEDI基盤を整えたい企業なら、候補に入れやすいサービスです。
EDIはサービスの選定を誤ると、要件ミスマッチによる接続トラブルや、基幹システムの予期せぬ改修・追加開発を招く可能性があります。
しかし、個別要件が複雑に絡むEDIにおいて、自社に合うサービスを見極めるのは容易ではありません。
当メディアでは、各社のEDI導入実績と事例を調査し、特にニーズの高い「現場の個別仕様の吸収」「業界ルールの遵守」「手軽な導入」の目的別におすすめの3社を厳選して紹介しています。自社要件に適したEDIサービスの比較検討にご活用ください。
| 会社名 | 株式会社インターコム |
|---|---|
| 所在地 | 〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3 ヒューリック秋葉原タワービルディング19階 |
| 電話番号 | 03-4212-2771(代表) |
| 公式サイトURL | https://www.intercom.co.jp/ |
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